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ソウル市民 1919

de Oriza Hirata

Écrit en 2005 - japonais

Présentation

1919年3月1日ソウル(当時の呼び名は京城)。この街に住む日本人の一家、篠崎家の人々は、今日も平凡な日々を過ごしている。ただ、今日は少しだけ外が騒々しい。噂では、朝鮮人たちが、通りにあふれているという。  おりしも、相撲興行の一行が到着し、応接間は賑わいを見せる。オルガンの練習に興じる娘たち。米増産の標語に頭をひねる書生たち。しかし、その間にも、少しずつ、朝鮮人雇用者が、この家から姿を消していく。この物語は、『ソウル市民』同様、一家の応接間を通り過ぎる幾多の人々の、とりとめもない会話の断片によって構成され、その断片の連続の中から、様々な事件が垣間見える構造となっている。ただし、本作は、三・一独立運動という、日本の植民地支配の歴史上、最も激しい抵抗運動を背景としており、その分、支配者日本人の滑稽な孤独は、より一層、鮮明な形をとって表される。

Nombre de personnages

  • 7 homme(s)
  • 11 femme(s)